ジャパンシックスシートアワード運営委員会
シティスケープ®のある風景
昨年のアワードの審査会では、審査委員の方からいただきました総評のコメントの中に、「風景の一部として設計されているクリエイティブが魅力的である」という内容のものが、いくつかありました。
『賞に選ばれる作品には、ちょっと離れたところからも目につき、早いスピードで認識できるという共通があった』(審査員コメントより)
「シティスケープ®」のある風景とは、どのようなものなのでしょうか。 そこで、今回は、「シティスケープ®のある風景」について想像や体感をするために役立つ情報をいくつかご紹介させていただきます。
1.シティスケープ®を見るとき、人は何をしているのでしょうか?
これは、弊社で実施した広告キャンペーンの調査結果です。
バス停広告を見た方に対して、「この広告を見たとき、あなたは何をしていましたか?」という質問を投げかけた結果です。
まず、半分は、歩行中ということが分かります。歩行している人の目からは、遠くにあったバス停広告が徐々に大きくなっていき、やがて眼の中に情報が飛び込んでくるという、イメージができます。次に多かったのが乗車中です。
バスを待っている人、バスに乗車中、自転車、と続きますが、大多数の方が、移動しているときに広告クリエイティブを目にしていることが分かります。
実際にそこにいる人々を想像すると、シーンがみえてきませんか?
2.シックスシートサイズを体感してみましょう!
シックスシートサイズ(1755×1185mm)は、世界の屋外広告では、メジャーなサイズです。
日本の紙のサイズは、A4、B5など、のJIS(日本工業規格)で定められたサイズですが、JIS規格最大の、B0サイズは「1456×1030mm」。
それよりも二回りほど大きなサイズであるシックスシートは、広告の印刷物の中でも、かなりめだちますね。
日本人の成人男性の平均身長が約170センチであることを考えると、画面の中に人がすっぽりと入ってしまう、という想像ができます。結構大きく感じませんか?
3.文字のサイズについて
上の図は、実際のシックスシートの比率の中の、最小サイズのひらがなとアルファベットです。
グローバルの調査(仏Jcdecaux社)によると、人は、遮るものが無い場合、40メートル先の看板を認識することができるとのことです。
また、国土交通省が定めるガイドラインによると、40メートル先の看板を、視力0.5の人が見た場合、下記の文字サイズが必要、というデータがあります。
詳細距離:40m、和文字:160mm以上(454pt以上)、英文字:120mm(341pt以上)
全ての広告ポスターが、上記の条件で作られているわけではありませんが、一つの基準として、街にある文字のサイズについて考えてみるのも面白いかもしれません。
4.実際にみてみましょう!
上記は、全国のシティスケープ®の設置Mapです。
あなたのご近所に、シティスケープ®はありましたか? 是非、お近くのバス停のある風景に触れてみてください。